日本経済新聞に「コロナ禍、経費7兆円減 テレワークで出張・交際費絞る」の記事がありました。
この7兆円という数字は、上場企業の2021年3月期決算の対前期比の数字です。コロナ禍ですからそりゃそうなんですが、7兆円は興味深いです。
ただ、こういう時に、愛すべき人々ではあるんですが、おっちょこちょいな人は、「大企業は、それだけ余裕があるっていうこと。ウチの家計は食費を切り詰めている」とか、「年々お小遣いが減らされているのに、7兆円なんて家が何軒立つの?」なんて、安直に「7兆円」を家計の食費や自分の小遣いと比較する場合があります。そういう時に、小生は、「それは次元が違い過ぎ、意味がないので、止めましょう!」と心の中で叫んでいます(笑)
小生は頭の体操として、銀座の土地単価を仮に1,000万円/平方mとし、銀座の区域全体面積0.87平方kmを単純にかけると、計算上の地下総額は8.7兆円。やや開きはありますが、もうあと四半期この状態を続けると、机上では、銀座の土地が全て手に入るという算段となります。違う観点であれば、イージス艦が14〜5基建造出来る額であり、新名神高速道路(三重県区間)が20本分建設出来る額でもあります。
「7兆円」が動くことによって、経済は動きます。その動く先、動き方が問題なんだと思います。